新保(N)式アブミ人工登攀術 初級 パート1 A1
2005/05/22 奥多摩・日原-岳嶺岩
講師:新保 訓練生:よっちん、ゆかりん、チーねえ
垂直TRでの訓練 A峰「力士」 B峰「ボルダー」
1,準備しておく事柄。アブミの先端には、大きめのカラビナをセットし、リストループ(WL)
以外にランナー用のソウンスリングとフィフィを引っかける為の3週類の長さの違うスリングを
付けておく。フィフィとハーネスの連結スリングの長さを調整しておく。思ったよりも更に短い方
が効果的でるが、個人差があるので実践で調整するしかない。また、連結ひもをテープや、針金などを使って、固めておくとフィフィがかけやすい。N式では、フィフィの連結の長さが重要な要素である。
2,支点にアブミをかける際、落下防止の為に必ずWLに手を通してかける。重要!
3,支点にかけたら、WLに掴まりサイドステップでアブミに乗り込みすぐにフィフィをアブミ自体もしくはあらかじめ付けておいた先端のループに掛けフィフィに体重を乗せる。こうすることで、手の負担はかなり減る。乗り込んで体を伸ばしなるべく高い位置までフィフィをかける。これ以上上がらない所までいったら、1段足を上げ上記を繰り返す。始めはフィフィに体重を乗せるのが怖いが、TRなので思い切って試す事が出来る。又、フィフィの形状も重要なので、TRで十分に練習し、自分に合ったフィフィとハーネスの連結の長さを見つける。ちなみに、フィフィのかける場所は支点に近くなるほど安定する。アブミのカラビナにフィフィを掛ける際、掴んでいる自分の指を引っかける事があるので注意する。
4,次の支点に届く高さまで登ったら、同様にWLに手を通してから支点に掛け乗ってない足をかける。その際、乗っている足よりも低い段に入れると乗っている足での立ち込みがやりやすい。乗り込むと同時にフィフィをはずし乗り換えと同時にフィフィを掛け変える。この繰り返しで登攀して行く。
5,支点が遠い場合、アブミの最上段まで立ち込まなければ届かない場合もある。ここで、フィフィとハーネスの連結の長さが重要になる。フィフィは支点、もしくはアブミのカラビナに掛けへそを中心にフィフィと足の2点で立ち込む。連結が長いと腰が後ろに引っ張られる形になり、立ちこめない。何度もチャレンジし自分に合った長さをみつけるのが肝要である。また、乗り込む際、サイドステップが基本だが、より遠くの支点に届くには、カウンターバランスのムーブも有効である。
6,アブミの回収は、WLから手をはずし完全にフィフィだけに体重を乗せ、頭を下げて回収する。その際も必ず回収するアブミのWLに手を通して支点からはずす。この状態で次の支点に届く場合このまま支点にかける。
新保(N)式アブミ人工登攀術 初級 パート2 A2
2005/06/11 奥多摩・日原-岳嶺岩
講師:新保 訓練生:よっちん、ゆかりん、チーねえ
ハング壁でのTRでの訓練 B峰南面-小ハング
1,基本的に垂壁と同じだが、たち込む際に片足をハング壁に突っ張ると安定する。ボルトや、ハンガーに乗せると更に安定する。
2,空中ブランコ状態での乗り換えは、揺れのリズムをつかみ瞬時にフィフィと加重の移動するのが理想だが、両方のアブミに加重しアブミが離れていると、フィフィをはずしたときに振られるので注意する。
新保(N)式アブミ人工登攀術 初級 パート3
2005/07/2 奥多摩・日原-岳嶺岩
講師:新保 訓練生:よっちん、ゆかりん
垂壁、ハング壁でのリード、フォローの訓練 B峰南面-大ハング
1,人工登攀で支点の崩壊は致命的である。テスティングと支点の見極めが最重要である。
2,ランナーを取る前に、アブミを掛け体重をかけながら、支点のテスティングをする。大丈夫ならランナーにロープクリップする。先にクリップして、アブミを掛け乗り込んで、支点が崩壊した場合、
下の支点から、崩壊した支点分の延ばしたロープの距離だけ落ちてしまう。テスティングで抜けた場合は、下の支点からハーネスまでの距離だけなので、墜落係数は少なくなる。故に、衝撃荷重も少なくなる。必ず、テスティングをしてランナーを取ること。リングボルトはヌンチャクまたは、テープスリングをN式でタイオフする。RCCは必ずビナ掛けする。重要!
3.リードはセカンドのアブミも使い、1,2ポイントに残して行く。また、苦労した支点には、フォローの為にスリング等を掛けておく。
4.フォローはスピードを心がける。回収はアブミに乗ったらすぐにランナーのクリップをはずしゴボウも使って素早く登る。回収したギアーはすぐに使える様に装備する。重要!
5.N式固定方も繰り返し訓練し、ほぼ出来るようになった。ビレイルーフでの固定は初めて習った。
6.この日は珍しく、多パーティーが来ていた。ユマールを使ってのソロシステムで3台のアブミを使って練習をされている方々や、有名な某登山学校の方々は、従来の巻き込みによる、パワーアブミ登攀など、見ていて色々と勉強になった。ただ、アブミを支点に掛ける際WLに手を通してなかった。カラビナを掴んでぶら下がるので、余裕がなくなるのだろう。また、ハングでの掛け替えは反動を付けて飛びつく様にしていたが、支点に負荷が掛かりすぎて危険だと思った。
新保(N)式アブミ人工登攀術 初級 パート3
2005/07/3 奥多摩・越沢・広沢 4級 A1
講師:新保 訓練生:よっちん
本チャンでの初級実践訓練
越沢バットレスに向かう途中、越沢出会いで橋を渡った所に枝沢が入っている。これが広沢である。蜘蛛の巣だらけで鬱蒼と木々に覆われているが、踏み跡はある。曇りだが蒸し暑い。F1、F2、F3ともフリーで突破する。F2からロープをだす。タイトロープで確保た状態で前進する。リードのビレーの為セルフビレイを岩にスリングを回して取る。F3は1カ所支点が抜けていて、バカブーを打つ。回収の際、思わず簡単にはずれ、ハンマーが空振りに近い感じになりバランスを崩しすべってしまった。ハーケンの回収も片手でホールドを掴んで、足場の悪い所で実践出来、為になった。F4仙人の滝はアブミの人工登攀。セルフビレイは交叉する根っこから取る。1P、2Pに私のアブミを残し最終Pで1台、新保さんのアブミを残置。左壁をトラバースしながら回収するが、沢ようのハーネスにフィフィをつけわすれ、ウッドペッカーで代用する。垂壁2P目でアブミを落とす。WLに通しているつもりが、手袋をしていて、感触が解らず、通してなかった様だ。2Pに3mのスリングを掛け「下ろしてください」を飛ばしスリングと1Pのアブミ伝いに釜まで降り回収する。腰上までつかり顔を水面下にしてやっと取れた。が、ゴボウで登り返そうとしたが、濡れた服とザックの重みとヌルヌルの岩に手こずり、トラバース地点まで戻り、最初からやり直す。濡れたザックが重い。アブミが一つ足りないので、120ソウンスリングで代用する。その後は練習した通りに登る。ランナーからロープを外すのをついつい忘れがちだった。反省!F5の羽衣の滝もアブミ人工登攀。左岸にくさりの道がある。見学用であろうか。セルフビレイは岩から取る。コールが聞こえないので、ロープいっぱいで登り始める。1,2Pと直上し3Pはやや左に登る。支点がやや遠いので、お助けスリングが掛けてある。4Pは右上に登るここもお助けスリングが掛けてあるが、回収時、肩掛けしようとし落としてしまった。ねじりん棒にしてちゃんと装備するべきであった。反省!5Pは木の根っこ、6Pで終了。最後の行者の滝までは所々悪い。倒木があり掴まると危ないので、蹴って落とす。行者の滝下部は滝下のハングで人工の練習場所だ。ここで遡行終了。お宮のハング経由で金比羅山頂。ここまで、ロープいぱいの確保で登る。中級の沢は初めてだった。やはり断然難しくなる。特に今回の沢は登攀性が高く、登攀技術、ルートファインディングの訓練になった。リードで登れるようになりたいものである。
2005/7/4 よっちん